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長野修平のWOOD and NATURE LIFE「ヒノキの皮とへぎ板の小屋」

本日は『ヒノキの皮とへぎ板の小屋』というテーマで、紹介をさせていただきます。



動画と併せてぜひご覧ください!



動画の登載先はこちら



~以下、長野氏コメント~



家の隣で冬に伐採されたヒノキの丸太をたくさんいただきました。その丸太を利活用して裏山へ小屋を作っています。この丸太は大きくなり過ぎて危険でもあるので伐採されました。節も多くそのまま放置される予定でしたので我が家で利活用することにしたのです。

針葉樹の中では硬く粘りもある丈夫なヒノキは、通常柱や床板などに活用されます。またヒノキの皮は油分も多く、秋に剥いて屋根葺きの素材としても使われてきています。いずれも活用に合わせた手入れをしっかりとしたヒノキから、その材として適した時期に作られます。今回は手入れも伐採時期も適した木ではないですが、少しでも活用できればと利用を決めました。

皮は小さな鎌型のナイフと金属の皮剥き、竹ベラを使って剥きます。普通は皮が剥けやすい9月ごろに採取しますが、今回は1月伐採の木なので半分木になりかけていてとても剥きにくく苦労しました。へぎ板は専用の〝へぎ鉈”という道具を使い、約1センチ厚の柾目に割って板状にします。幹はまだ水分を多く含む生木ということもありへぎ板は作りやすかったです。また1月に切られた冬伐採の木なので材としても良い時期のヒノキでした。

そして、放置される予定の丸太の皮を「檜皮葺き(ひわだぶき)」という屋根づくりに使い、幹を「こけら葺き」とも呼ばれるへぎ板(割った板)で外壁に使いました。

山の素材そのままの外装の小屋はまだ製作中ですが、これからこの屋根や壁がどう育っていくかを見守って行きます。

不要材を利活用するというWOOD and NATURE LIFEを紹介していきます。





長野修平のWOOD and NATURE LIFE 〜ヒノキの皮とへぎ板の小屋





利活用するヒノキの丸太





隣地の伐採木。この中のヒノキの丸太を活用





ヒノキから剥いた皮と幹から作ったへぎ板を小屋作りに使う





小屋の屋根側はヒノキの皮を張る「檜皮葺き(ひわだぶき)」、壁は幹を割ったへぎ板を張った「こけら葺き」に





鎌形ナイフで皮へ縦に切れ目を入れる





切れ目から竹ベラを入れて剥く





金属の皮ひきで外側の皮を剥いていく





剥いて掃除したヒノキの皮





剥き終えたヒノキの皮





丸太の中心へへぎ鉈を当て木槌で叩く





次に持ち手を向こう側へ倒すと刃の幅の厚みで割れる





さらに半割りした丸太を柾目に、1センチ厚に割る





へぎ鉈の柄を引き上げるようにして割った板





割り終えたヒノキの幹のへぎ板







竹を割って檜皮葺き用の竹釘を作る







ヒノキの皮を竹釘で留める





ヒノキのへぎ板を鉄釘で留める



 


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