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長野修平のWOOD and NATURE LIFE「我が家のほうき作り」
本日は『我が家のほうき作り』というテーマで、紹介をさせていただきます。
動画と併せてぜひご覧ください!
動画の登載先はこちら
~以下、長野氏コメント~
冬の間の家時間。我が家では秋から冬にかけて裏山や近所の河原などで採取した自然素材でほうきを作ります。家のすぐ裏にはシュロの木が数本自生していて、そこから皮を採取します。その皮を掃除して木の枝などに巻きつけたほうきを作るのです。もう1つは家の前のススキや散歩する河原に生えているオギなどのカヤ類の立ち枯れた穂先を集めたほうき作りです。この時期に作った新しいほうきで、新しい春を迎える家の中や玄関先などを掃除するのがとても好きです。そんなほうきは数年から10年以上使えたりもして、今では10数本のほうきが家のあちこちに置いてあります。暮らしの中で手作りの道具を短な自然の素材で作って使う楽しみ「WOOD and NA-TURE LIFE」。今回は草木のほうきをご紹介します。
動画では、作り方のポイントなども紹介しています。
主な素材
シュロ(棕櫚)の木の皮
南九州が原産と言われるヤシ科の木。毎年数枚生える葉の軸の部分へ筒状の布のように皮が付く。その皮はタワシやほうきなどの素材として重宝。寒さにも強く東北地方でも植栽され、今では広く自生しているようだ
カヤ類のオギとススキの穂先
茅葺屋根などに使われる長細い茎の有用植物のカヤ類のオギとススキ。河原や湿地で地下茎で繁殖し1本つつ立つオギは油分が多いせいか穂先がしなやかでほうきにしても長持ち。空き地や公園なんかで株立ちするススキは穂先が硬め、パサっと感じで冬越しになると折れやすく種が飛び始める頃に採取すると幾分か長持ちする
直ぐに手に取れるほうき達と作者の長野修平
タイトル(シュロのほうきで薪ストーブの灰を履いている)
サンルーム外のナラの丸太柱に下げているシュロのほうきは柄の長いものと短いものの2本
キッチン横の戸板には家のあちこちで使うカヤ類のほうきがぶら下がる
裏山のシュロの木から剥がしたばかりの樹皮
立ったままのシュロの木から、布が巻き付くようになっている樹皮を1枚ずつ採取する
枝を柄にしたシュロのほうき。一番上は12年も前に作ったもの。枝割れがぶら下げのフックになっている
アトリエの玄関外に下がるシュロのほうきはこの冬の新調したもの
大きなシュロのほうきを作った残りを束ねたシュロのミニほうきやブラシ
近所の河原で摘んできたカヤ類のオギの穂先。株立ちするススキと違い広場などに1本づつ生え、油分が多くススキに比べて穂先がしなやかで長持ち
カヤ類の茎の軸部分をそのまま持ち手にして仕上げたほうき。左の2本はススキで穂先はパサっと知っている。右の2本は河原のオギで穂先はしなる感じ
上は木の枝を柄にしたものや軸を飾り編みしたほうき。下はほうきの仕上げで切った穂先をまとめたミニチュアほうき