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《森の植物の歳時記》[69] 【ガマズミ(莢蓬)】

【ガマズミ(莢蓬)】



初夏に咲く花は白い花が多いと言われます。ガマズミはその代表格でしょうか。雑木林の林縁で白い花が咲き乱れるのをご覧になった方も多いと思います。

春の芽吹き時、対生する葉の間に蕾のかたまりがありますので、「シュワッチ!」ウルトラマンが飛び立つときの姿だとおっしゃる方があります。過ごされた幼少期の思い出につながるのでしょうね。

白い花は甲虫類が多く集まります。甲虫類は不器用?で、飛び立つための助走路になるように群れて咲く花を好むと言われています。花粉まみれになっているカナブンの仲間などを見ると、思わず笑ってしまいます。

花後は結実して、秋に赤く熟します。酸味が強いのですが、霜が降りた後の果実は少し甘みが増します。機会があったらお味見して見て下さい。結実した果実の中に、ちょっと大きめで毛むくじゃらの丸いものが見られることがあります。タマバエの仲間が作る虫こぶ、ガマズミミケフシ(莢蓬実毛五倍子)と言い食べられませんので要注意です。



廣畠眞知子氏(千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)












































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