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《森の植物の歳時記》 [61] 【ヤマブキソウ(山吹草)】

【ヤマブキソウ(山吹草)】



 ちょっと湿り気の多い、薄暗い木陰で咲く花は、一瞬、あれ?と思ってしまうほどヤマブキに似ています。他人の空似? 分類的に関りはありません。ヤマブキが木に咲く花で、花弁が5枚なのに対して、ヤマブキソウは草で花弁は4枚です。

 花が終わった後に細い円柱形の果実ができます。種子にはアリが好きなエライオソーム(脂肪酸やブドウ糖を含む付属物)があり、思いがけない場所から発芽していたりして驚かされます。

  ちぎると黄色い汁が出ます。綺麗な花には毒がある? 全草にアルカロイド系の物質を含む有毒植物ですので、食べると嘔吐や麻痺を引き起こすことがあります。口に入れないように注意が必要ですが、花が有毒物質を発散している訳ではありません。愛でるのには危険はありませんので、見つけたらゆっくり楽しんで下さい。

  生育場所が激減していて、目にする機会が少ないのが残念ですが、近年、いろいろな施設で栽培されているのを目にするようになっています。



廣畠眞知子氏(千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)







































ヤマブキ


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