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長野修平のWOOD and NATURE LIFE「ネコジャラシのクラフト」
本日は『ネコジャラシのクラフト』というテーマで、紹介をさせていただきます。
写真と併せてぜひご覧ください!
動画の登載先はこちら
~以下、長野氏コメント~
秋が深まってくると今年最後の草刈りシーズンがやってきます。その草刈りの前に作るのがネコジャラシと呼ばれるエノコログサのリースと鉛筆立て。
毛を伸ばしタワワに種を付けたエノコログサはイネの仲間で五穀のアワなどとも同じ種類。それが裏山の斜面や前の空き地一面を埋め尽くします。食べる訳ではないですがエノコログサをたくさん摘んでリースを作り、この先の年の豊作を祈願するような気持ちで飾っています。そしてリース作りで残ったエノコログサの茎の軸を米俵をイメージした鉛筆立てに仕立てます。
子犬の可愛いシッポがたくさんある“子犬の尻尾たち”という意味の犬子達(イヌコラ)が変化して名付けられたエノコログサは大人も子供も愛せる野草だと思います。是非、野に出でエノコログサを見つけて遊んでみてください。
「長野修平のWOOD and NATURE LIFE 〜ネコジャラシのクラフト」
アキノエノコログサが群生する原っぱ
エノコログサ摘み。タネの落ちにくい出てきたばかりの穂を抜く
3種類のエノコグサと干したもの
左から
・ムラサキエノコログサ:フサフサとした毛が気持ちいい
・キンエノコログサ:夕陽越しに見ると黄金に輝く
・アキノエノコログサ:大きさ穂先がたわわに実る
穂のリース作りの材料準備と道具
・麻糸(土に還る素材。そのまま野に還せる)
・山のツルを捩ったリースベースに糸の端を結ぶ
・干しエノコログサ10本を糸で束ねたモノの使う量準備
・ハサミ(花切りバサミなど)
リースベースへ束を一つずつ糸で巻きつけていく
全体のバランスを見ながら束を巻き、1周巻きつけて縛り止めたら完成
・完成した今年のリース(下)
・上の二つのリースは15年前に製作し飾りつづけているリース
軸の鉛筆立ての素材準備と道具
・ラフィア(園芸品売り場などで販売されている植物の結束材)
・穴の大きめな針へラフィアを細いく割いたものを糸として通しておく
・リース作りなどで残った穂の軸
・軸をラフィアで縛り同じ長さに切ったものをたくさん
・ハサミ(花切りバサミなど)
軸は6mm径くらいを約4cm長の間隔でラフィアで結び、1結びを中心に同じ長さで切る
針に通したラフィア糸で束を俵状に結束していく
円筒形の結束した俵を立てに置く。鉛筆をサクッと刺して立てらるスタンドになる。置くにあるスタンドは15年間使用
エノコログサのリースと鉛筆立てイメージ写真
※ムラサキエノコログサを束ねたものはデスク箒